「台湾有事は日本有事だと思うし、高市政権の軍備拡大にはすごい賛成」
今年4月から自衛隊の「予備自衛官制度」に申し込もうと考えているA氏(多文化社会・2年)は、こう切り出した。
予備自衛官とは、普段は学生として学んだり企業で働きながら、有事には自衛官として国防や災害派遣の任務に就く非常勤の特別職国家公務員のこと。給与が出るが、年に数回の訓練が義務付けられている。
A氏が心を決めたきっかけは、海上保安官として働く父親が一昨年の春から約1年間、尖閣諸島の警備に就いたことだった。
「台湾有事が家の有事になって…」
また昨年春からは、安全保障について学べるゼミに入った。自衛隊として訓練に従事しながら、安全保障を考えてみたいと思いはじめたという。
一方、南西諸島で自衛隊の配備や防衛力の強化が進むことについて、地域住民への影響をどう考えるのか尋ねた。「最前線の島の住民には申し訳ないけど、しょうがない」と少々苦い表情で答えた。
有事の際、予備自衛官として招集されることについては、「国や家族を守るためなら、簡単には言えないけど犠牲になれる」「もちろん対話の道が最善だと思うけど、話の通じない連中にいくら対話を試みても対話はできない」「大学生でも国防に協力できると知ってほしい」と話した。
当紙の取材では、A氏の他にも予備自衛官としてすでに採用されている、申し込もうと考えている長大生がいることがわかった。